ソウ ネタばれ

ストーリー

薄汚れた広い浴室で目覚め、戸惑う若者アダムと医師のゴードン。やがて、「時間内に相手を殺して逃げろ」というメッセージを受け取り、離れた場所に鎖でつながれて身動きできないふたりは、知恵を絞りながらも、エゴまみれの醜いサバイバルゲームを開始する。

ネタばれ

アダムは目を覚ますと、水の入ったバスタブの中にいた。慌てて飛び出るアダム。バスタブの栓は抜け、水と共に光る何かが流れてゆくことにアダムは気が付かない。暗闇の中で片足は手錠で繋がれており、パニックになるアダムだが、誰かの声がする。もう一人の男が近くにあるスイッチを押すと、電気が付く。部屋はバスルームで、向かいには男が同じように片足を拘束され、2人の間には死体があった。死体はうつ伏せで頭部から血を流し、左手には拳銃、右手にはボイスレコーダーを握りしめていた。

向かいの男はゴードンと名乗り、医者だという。2人は状況を整理しようとあたりを調べる。部屋に新品の時計があることに気が付き、犯人が我々に時間を知らせようとしていると考える。またアダムのポケットにはカセットテープが、ゴードンのポケットにはテープと銃弾と鍵が入っていた。鍵で2人の足かせは外れず、アダムは死体のボイスレコーダーを手繰り寄せる。

アダムのテープには、アダムはここで死ぬ。ゴードンのテープには、6時までにアダムを殺さないとゴードンだけでなく妻のアリソンと娘のダイアナが死ぬと吹き込まれていた。他にも”ハート”と”X”がヒントとして吹き込まれていた。またテープによると、死体の男は血液に毒が周り、耐えきれずに拳銃自殺したという。アダムが”ハート”が記されたトイレのタンクを探すと、2本ののこぎりが入っていた。2人は鎖を切ろうとするが、アダムののこぎりが壊れ、アダムは思わずのこぎりを投げ捨てる。ゴードンはそれを見て、のこぎりは鎖ではなく足を切るためにあると理解し、犯人が誰か気が付く。

 

ゴードンによると、世間では連続殺人鬼「ジグソウ」による事件が横行していた。ジグソウは罪のある者を拉致し、死のゲームを行ったいたが、一時期ゴードンが容疑者として疑われていた。

事件の被害者のポールは、以前カミソリで手首を切り自殺騒動を起こしており、制限時間内にカミソリ・ワイヤーの部屋を抜けるゲームで死亡していた。

別の事件の被害者のマークは、放火魔だが病気と診断されていた。彼は遅効性の毒を盛られ、解毒剤が入ってある金庫の番号を知るために、壁に描かれた数字をろうそくで見るゲームをさせられていた。しかしマークは体に塗られた引火性の物質に火が燃え移り、全身火傷で死亡する。現場にはなぜかゴードンのペンライトが落ちていた。

事件の容疑者となったゴードンのもとに、刑事のタップとシンが訪れる。結局ゴードンのアリバイは立証されるが、唯一のゲームの生存者アマンダの証言を聞くことに。

薬物中毒者のアマンダが気が付くと顔を破壊する装置、逆トラばさみを口にはめ込まれていた。制限時間以内に死体の胃袋のカギを取り出すことになるが、死体の男は麻酔をされていただけで生きていた。アマンダは男を刺し、鍵を取り出して装置を外し生還する。

 

話を終えるゴートン。アダムはゴードンが犯人ではないかと食って掛かり、先程のこぎりを投げた時に当たって砕けたガラスを手に取る。しかしそれはガラスではなく、マジックミラーだと気が付く。残りのマジックミラーを壊すと、ガラス越しにカメラが現れる。何者かがずっとリアルタイムで2人の状況を見ていたのであった。

その後、ゴードンはアダムにダイアナの写真を見せるが、写真の中にアリソンとダイアナが拘束されている写真が入っていた。アダムはその写真を抜き取り、ほかの写真をゴードンに返す。その頃、ゴードンの自宅では、アリソンとダイアナが男に拘束されており、向かいの家ではゴードンのことを疑っていたタップが見張っており、男の存在に気づいていた。

ジグソウを追うタップとシンは、ジグソウのアジトを突き止め、2人で調べに行くことに。そこには男が拘束されており、ドリルが顔に向いていた。そこにジグソウが現れ2人は彼に銃を向ける。しかしジグソウは装置を作動させ、ドリルが男に迫る。シンが鍵を使い解除しようとするが、鍵が大量にあり正解が分からず、銃で強制的に装置を停止させる。その隙にジグソウがタップの首を切りつけ、逃亡する。シンが追うがワイヤートラップに引っかかり、ショットガンに撃たれて死亡する。一命を取り留めたタップは、シンを殺された恨みから、ジグソウ逮捕に執念を燃やすのであった。

アダムとゴードンはテープのヒント”X”を探すが見つからない。しかしアダムが抜き取った写真の裏に電気を消せとヒントがあり、ゴードンは電気を消す。するとゴードンの傍の壁がXに光りだす。壁の中には鍵のかかった箱があり、ゴードンは先程の鍵を使って開封する。中には携帯電話とライター、タバコ、メモが入っていた。アダムはメモに気が付かなかったが、メモにはタバコを血に浸せば毒になり、アダムを殺せると書いておった。また携帯電話は受信専用であった。

ゴードンはアダムが明かりを消せと言ったことを問い詰め、アダムはゴードンに写真を渡す。ゴードンは焦り、アダムに気づかれないようタバコを血に浸す。するとゴードンは電気を消し、何かをアダムにささやく。ゴードンは再び明かりをつけると、血のついていないタバコを渡す。アダムはタバコを吸い、死んだふりをする。しかし足かせから電流が流れアダムは飛び上がり、ゴードンの作戦は失敗する。

すると携帯電話が鳴り、ゴードンが出る。犯人がダイアナとアリソンの声を聞かせ、アリソンはアダムを信じるなと言う。するとアダムはカメラマンで、前からゴードンのことを追いかけていたことを白状する。アダムはゴードンの浮気の証拠を取っており、全てタップの依頼であった。その時の写真ものこぎりの袋に入っており、アダムはそれを隠していたが、それらをばら撒く。しばらくするとアダムは写真の中の一枚に男が写っていることに気が付く。ゴードンが確認すると、それは病院の雑用係ゼップであった。ゼップがアリソンとダイアナを拘束していた。しかし制限時間の6時になってしまう。

ゼップはゴードンに電話を掛け、アリソンに話させる。しかしアリソンは自力で拘束を解いており、ゼップの銃を奪う。アリソンはゴードンと話すが、ゼップに銃を奪われそうになりもみ合いに。銃声を聞き付けタップが助けに入り、その隙にアリソンとゴードンは逃げ出す。ゼップはそのままゴードンの元へ向かい、タップもそれを追いかける。しかしタップはゼップに撃たれ死んでしまう。

ゴードンは銃声を機にアリソンと連絡が取れず、絶望する。そこに電流を流され気を失うゴードン。アダムがゴードンを起こそうと物を投げつけ、ゴードンは再び目を覚ます。再び電話が鳴るが、携帯がゴードンの手の届かない所まで行ってしまう。ゴードンは半狂乱になり、のこぎりで自分の足を切り落としてしまう。動けるようになったゴードンは、死体の銃に弾を込めアダムを撃ち、アダムは倒れてしまう。

ゼップがバスルームに現れアダムが動かないことを確認し、ゴードンを殺そうとする。しかしアダムは生きており、ゼップを転ばせ、トイレタンクの蓋で撲殺する。アダムは肩を撃たれただけで、ゴードンはアダムを殺すつもりはなかった。ゴードンは助けを呼びに行くといい、這いつくばりながら部屋を出ていく。

アダムは鍵を探そうとゼップの体を漁るが鍵はなく、その代わりにボイスレコーダーを発見する。ボイスレコーダーによると、ゼップもゲームに掛けられ、遅効性の毒を盛られていた。するとずっと真ん中にあった死体が起き上がる。彼は入院患者のジョンであり、彼が本物のジグソウであった。ジョンはアダムの鎖の鍵はバスタブの中だという。アダムは銃で撃とうとするが、ジョンがスイッチを作動させ、アダムの足かせに電流を流し、アダムは感電してしまう。ジョンはゲームオーバーと告げ部屋を後にする。部屋には残されたアダムの悲鳴が響き渡るのであった。

 

感想

ソウシリーズの第一弾。先の読めない展開や、密室で話が展開するソリッドシチュエーションでおなじみです。グロテスクさも売りですが、このころは比較的ましです。

今作品は、衝撃的なラストが一番のセールスポイントではないでしょうか。死体が動くのは初見ではさすがに誰も予想できないでしょう。ジグソウはあそこに陣取ってたからこそ、ゴードンのタバコ作戦とかも見抜いてたんですね。そこだけではなく終盤に畳みかける感じもいいですね。助けに来たタップがやられてしまったりとか、アダムが死んでなかったとか、いい意味で先が読めませんでした。

ゴードン先生はかなり魅力的なキャラクターでした。アダムを殺さないと助からないという状況でありながら、アダムとともに助かろうと尽力する点はかっこ良かったです。冷静に状況分析するところもかっこよかったですね。最後はバッドエンドですが、アリソンやダイアナが無事だったのは唯一救われる点でした。

シリーズ化するだけあって、かなり面白いですね。特にストーリーはかなり凝っていると思います。人気作品ですが、まだ見てないホラー映画好きは是非ご覧ください!

 

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